僕がたどり着いた、もう失敗しない、交換レンズを揃える順番。
よしかずです。
これまでに、いろいろなメーカーのカメラとレンズを使ってきました。
マウント交換や追加もたびたびありました。
そのたびに、いろいろなパターンでレンズを揃えていました。
特に悩むのが、新しいマウントのカメラを使い始めるときの、一本目のレンズです。
ここでは、僕の経験上、自分なりに出した答えを書いていきたいと思います。
そろえる順番が大切。
挫折しない順番とは。
今まで、いろんな買い方をして、いっぱい勉強(というか失敗…)をしてきました。
ズームから揃えてみたり、単焦点から揃えたり…
わかったのは、「レンズはいずれ一通り揃えなければならない。その順番で悩んでいるだけ」ということです。
予算がじゃんじゃんあるなら、一度に揃えられるので問題なし!かもしれませんが、新しいカメラシステムに手を出す場合、一度に揃えてしまうのは危険…な気がします。そのシステムが自分に合っているかわからないので、レンズを買うにしても最初は1〜2本がいいでしょうね。
まあそんなことを考えても、どのみちそんな予算はないので、一度に揃えることはできませんw。
そこで少しずつ揃えることになりますが、揃える順番を見誤ると、その時点で持っているレンズで、対応できない撮影状況が来たりして、対応できるレンズを買うために、せっかく買ったレンズを下取りに出さなければならない、なんてことがあります。ありました笑。
そこで挫折してしまいます。
カメラやレンズは、他のものに比べると、高く売ることができるものかもしれませんが、基本的には、買った値段よりは安くしか売れないもの。お金的には損しています。結局だんだん機材が減っていくなんてことにも…
僕の考える優先順位。
そうならないために、今までめちゃめちゃ失敗してきて、僕が辿り着いた「レンズを揃える順番(優先すべき順番)」は、
1.価格
2.画角
3.最短撮影距離
4.明るさ
5.画質
となっています。
うーん、これは人によって「ぜんぜん違う!」となるんだろうなあ…
少し説明していきます。
レンズ選びのポイント(1〜3)
1.価格
これをトップにするか迷ったのですが、これは、他の項目すべてに無関係ではないので、1番としました。
安いものを選べということではないです。安物買いの銭失いということもあります。
高いレンズならば、間違いはないです。写りは良いですし、防塵防滴だったり、頑丈に作られていたり。
でも、その性能が、その出費をしてまで必要なのか、という問いは、したほうが良いと思います。
例えばオリンパスの中望遠、45mmレンズですが、F1.8とF1.2がありますが、値段の差が5〜6倍あります。差額が10万円以上です。
確かにF1.2のPROレンズは、写りは良いでしょう。F1.8のレンズよりボケも大きくなりますし、防塵防滴です。
しかし、この価格差分を、他にまわせば「レンズを手に入れる」以外の別のことができるかもしれません。それを後回しにしてまで、高い方のレンズが必要かとなると、考えてしまいます。
カメラというのは、高いです。カメラ関係を買い始めると麻痺してしまうものなんですが、冷静に考えると、数万円って、とても高いです。
2.画角
「1.価格」を踏まえた上で優先すべきは「画角」です。
これは、いかなるフレーミングにも対応できるように、画角の守備範囲を確保しよう、ということです。
被写体を画面の中で、必要な大きさで撮れるように。
単焦点レンズを数揃えるのもいいですが、現実的にはズームレンズでしょう。
僕の場合は、出番が多い順に
標準ズーム→望遠ズーム→広角ズーム
となります。これは人によって違いますから、自分のよく使うレンズがわかるなら、その順番に揃えていくのがいいです。それがわかるまでは、例えば「レンズキット」とか「ダブルズームキット」で安く手に入るレンズで、どのあたりを自分がよく使うのか、探ってみるといいと思います。
一本で多くのゾーンをカバーできる「高倍率ズーム」もあります。すごく便利で一本目のレンズとして候補になることも多いかも。ですが、レンズキットとかでお得に手に入るなら別ですが、後に挙げる優先事項を考えると、理想を言えば、高倍率ズームは、必要なレンズを一通り揃えてから、便利さを求めて買うのがいいと思います。
3.最短撮影距離(最大撮影倍率)
これはどれだけ被写体を大きく写せるかということで、これが高ければ、対応できる撮影ケースが増えます。
レンズのスペックで、「最大撮影倍率0.3倍」とか書いてあるアレです。
で、どのくらいの最大撮影倍率だったらいいの?ということなんですが、大体のレンズは、例えば、撮る対象が人だった場合などは、最大撮影倍率は気にしなくて良いです。普通に撮れます。
最大撮影倍率が関係するのは、例えば、テーブルで自分の前に出てきた料理を撮るとなどでしょうか。
撮ろうとした時にレンズの最大撮影倍率が低いと、1歩から2歩くらい、後ろに下がらなければならない時もあります。
ただ、普通の標準ズームレンズのばあいは、どれを選んでも、だいたいのものが撮れるくらいには近寄れるようになっています。
似たようなレンズで、どれにしようか迷ってる場合に、最大撮影倍率が高い方を選んでおけば良い、というくらいに思っていればいいと思います。
ズームレンズの場合、広角側と望遠側で最大撮影倍率が違うこともあります。望遠側の最大撮影倍率が高い方が、何かと使い勝手は良いです。
極端な話、「マクロレンズ」という最大撮影倍率の鬼みたいなレンズを選んでしまえばこの領域は解決です。
マクロレンズは、クローズアップに特化(普通にも使えます。近くしか撮れないわけではありません。)したようなレンズで、これがあれば近接撮影の時も困らないですが、単焦点レンズなので、使い勝手は多少落ちます。
マクロレンズは、一本あると写真のバリエーションはぐっと増えるのですが、大体は、最大撮影倍率が高めの標準ズームレンズがあれば間に合うでしょう。マクロレンズはその後に。
1〜3までのまとめ
5つあげた条件のうち、3つ目までを書きました。
1〜3までは、どちらかというと「守備範囲を確保すること」「撮影機会を逃さないこと」を優先しています。
そのために、まずはズームレンズから。
予算がないなら、キットレンズで良いです。
レンズがなくて撮れないよりは、はるかにいい。
キットレンズは、F値が控えめだったりして、暗いところでは感度を上げなければならず、写真がざらついたりしますが、まず撮れることを優先したいと考えます。
例えば、F2.8のズームが一本しかないよりも、暗いけど、ダブルズームキットといわれるレンズがあったほうが、「撮れる、撮れない」で言えば、撮れる機会は多いです。
レンズ選びのポイント(4〜5)
4.明るさ
ここでやっと「明るいレンズ」を視野に入れましょう。
ズームならF2.8。単焦点ならもっと明るいレンズもあります。
明るいレンズを使うと、背景が大きくボケた写真が撮れます。
また、暗い場所での撮影も、感度を上げる幅を、レンズの明るさのぶん少なくできるので、暗いレンズで感度を大きく上げて撮った写真よりも、ざらつきの少ないきれいな写真が撮れます。
だけど、今の僕の中での「明るさ」の優先順位はこのくらいです。
感度を上げなくていい、というのは、助かる時は確かにあります。
背景ボケも、印象的な写真になることも多いですし、カメラを買ったからには撮ってみたいですね。
だけど!
明るいレンズって基本的には高いです。
それを買うことで撮影機会が減るくらいなら、後回しで充分です。
背景がボケてないとスマホと変わらなくなっちゃう!せっかくカメラ買ったのに!
と思うかもしれないですが、背景がボケてなくても、いい写真はある。きっとあります。
それに、カメラを買ったのですから、まずはスマホではない、カメラで撮るということを楽しみましょう。そのあとでも、遅くはないです。
5.画質
ここでやっと「画質」です。
こんなに後でいいの?と思いますが、このくらいに考えておいていいのではないか、と思います。
まず、今のレンズは、どうしようもなく写りが悪い、ということはありません。キットレンズであってもです。
それに、写真を発表する場が、ブログやSNSなどのネットでしたら、そこまでの高画質でなくても大丈夫です。
比較的画質にシビアな感じがする、雑誌などの印刷物でも、全部が全部めちゃめちゃいいレンズで撮られているわけではなさそうです。
「画質」って、そんなに意識して選ばなくても、結構いいんじゃないでしょうか。
あと、4の「明るさ」を重視してレンズを選んだ場合、「画質」の良さは勝手についてきます。明るいレンズは、画質についても追求されていることがほとんどです。
なので、普通に使う分には、特にそれを強く意識して選ばなくても、いいのではと思っています。
まとめ
まとめてみると、例えば予算が充分あって「1.価格」という条件をパスできるなら、「2.画角」と「4.明るさ」を同時に満たすレンズを選択すればよく、「1.価格」に対してパスするのがギリギリできびしいのであれば、まず「4.明るさ」より「2.画角」から優先したほうが良いということです。
自分自身の経験から、例えば、ネットなどでカメラやレンズの情報がいっばいあるので、明るい高性能単焦点とか欲しくなったりしますが、それは後でいいと。
まずは守備範囲を固める。
あと、むやみに高性能(値段が高い)レンズを選ばなくてもいい、ということ。
予算が本当に充分あるならいいですが、無理して買ったところで、結局金策で手放してしまったり。はい私です笑。まあ、高いレンズとはこういうもの、というのを知れたのは良かったです。知らないと、いつまでもモヤモヤ、憧れちゃいますからね。
高いレンズを買って、予算がなくなって撮影に行けない、という経験もしてきました。しかもレンズに対する興味が強すぎて、何度もそれをやってしまうという。
そんな経験を経て、たどり着いた答えを書きました。
これは僕の場合の一つの答えです。
こんな考えもある、と参考になれば幸いです。
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