「誰も教えてくれなかったデジタル時代の写真づくり」を読みました。
よしかずです。
印刷学会出版部から発売された「誰も教えてくれなかったデジタル時代の写真づくり」という本を読みました。
こういった本(カメラ・写真に関する本)は、それなりに多く読んでいます。
こちらの本も、知っていて損のないことが多く書かれています。
テクニック本ではない(見方によるが)
この書籍は「印刷学会出版部」というところから出ています。
印刷といえば、本、雑誌、パンフレット、カタログなどですかね。
そういう名前のところから出ている本なので、前述の「印刷物」に使える写真を撮るための本だな、と思って手にとりました。
確かに、WEBを主体に写真をやっているなら、知らなかった(必要なかった)事が書かれています。
ただし「印刷物に使うための写真はこう撮りましょう」という、具体的なテクニックは、ほとんどありません。(もちろん、「これは知らなかった!やったー」という項目はあります。)
機材選びのポイントや、気をつけるべきところ等の記述はありますが、こう撮れ、とかのテクニックは、多くありません。
ただ、テクニックって、例えば「露出計を使いましょう」ってあったとして、ふだん露出計を使っている人にとっては「知りたいのはその先なんだよ!」って思うでしょうけれど、露出計を知らない人からしたら、「へえ、露出計か!こんなのを使う技もあるんだ!」と思うかも知れません。
露出計を知らない人から見たら、露出計を使う、ということ自体が充分「テクニック」に見えると思います。
ある本が、テクニック本かどうか、というのは、その人の状況によって違います。
今回、本には「考え方本」と「テクニック本」がある、ということを思ったので、少し書いてみます。
これは「考え方本」
この本は、僕には「考え方本」寄りなのかな、と思えます。
写真を「印刷物」に使うときにカメラマンが知っておかなければならないこと、注意・留意すべきことなどが多く書かれています。
WEBとは違う、印刷物にする際に起こるいろいろな現象、問題。
例えば家庭で、インクジェットプリンターを使って写真をプリントしようと思うとき、用紙の種類がいっぱいあります。
用紙が変わると、写真の色というか、雰囲気も変わります。
本も、よく見ると本によっていろいろな種類の紙でできています。ザラザラな紙だったり、ツルツルだったり。
これは数多くの中の、ごく一部の例でしたが、写真を印刷物にするということは、そういった「状況の変化」が無数にあります。
「誰も教えてくれなかった」ことが書いてある
この本に書かれていることを、ベースとして知っておいた上で、無数にある状況の中、臨機応変に自分で考える。そのためのベースとなる知識の本。
この本では、ここに書いてあることを真似すればいいですよ、ということにはなっていません。
が、この本にしかまとめられていないことも書かれていて、それは知っていたら役に立つこと。
そういう本だと思っています。
「カメラマンへの道」
ここで思い出すのが、写真家タクマクニヒロさんの書かれた「プロが教えるカメラマンへの道」という本。
タクマクニヒロさんのプログによれば、Amazonのレビューも散々で、「売れなかった」とのことでした。
私は発売すぐに買って「こういう本こそ欲しかった!」と思って読んでいたので、ビックリしました。
これは「考え方本」と「テクニック本」の、需要の食い違いだと思います。
「カメラマンへの道」は「考え方本」だと思います。カメラマンとして仕事をする上での心構え、気配り、気をつけることなどが書かれています。
撮影の具体的な「テクニック」を求めているときは「なんじゃこりゃ」となるのかも知れません。
(ただし僕は「考え方」だって「テクニック」の一つと言えるときもある、と思っています。)
でも、撮影テクニックと同じくらい、必要なことが書かれていると思います。
「考え方本」も「テクニック本」も大事
「テクニック本」を求めて買った本が「考え方本」だったとき、がっかりして手放してしまうかも知れません。
でもきっと、両方大事です。
「考え方」だけ身についていても、肝心の写真がちゃんと撮れなかったら当たり前ですがダメですし、テクニックがあっても、考え方の面で行き詰まってしまうかも知れません。
そういった意味では、両方必要。
「考え方本」を手放す前に、少し待って手元に置いておけば、何かのときに突破口を開いてくれるかも。
僕は…本を読んで、写真を撮って、がんばります。
どちらも、とても良い本です。
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